この記事では、無洗米と普通米はどっちがいいのか・・・について、ご紹介します。
無洗米を買ってみようかと思うけど、栄養面や値段、味などで次のような不安をお持ちの方がいらっしゃるのではないでしょうか。
- 無洗米と普通米はどう違うの?
- 栄養面での違いは?
- 無洗米はまずいの?
- 値段は違うの?
- 結局どっちを買えばいいの?
このように無洗米と普通米で気になる点や違いは、栄養、味、値段、炊き方などいろいろあります。
そこで、今回は無洗米と普通米のどっちがいいのか気になっている方に、その違いを詳しくご説明します。
【この記事でわかること】
- 無洗米と普通米の違い
- 味や値段はどちらも変わらない
- 栄養価は無洗米の方が高い
- 無洗米は洗米の手間が省ける
- 無洗米の炊き方
- 【結論】無洗米の方がお得でおすすめ!!
では詳しくご説明していきます。
無洗米と普通米、買うならどっち?
無洗米と普通米のどちらかを買うとしたら、メリットが多い無洗米の方がおすすめです。
無洗米のメリット
無洗米のメリットは次の通りです。
- 米を洗わなくていいので水の節約ができる
- 洗米の時間が短縮できる
- 栄養価は普通米よりも多い
- 値段は普通米と変わらない
- 味(うまみ)は普通米と変わらない
では、その理由を順に解説していきますね。
無洗米と普通米の違いは何?
無洗米と普通米は、元々の米(玄米)は同じものです。
ただひとつの違い。それは、米の表面に「肌ヌカ」が残っているかどうかという点です。
この画像では、肌ヌカはよくわかるように黄色く色付けしていますが、実際は色はついていません。
見た目には普通米も無洗米もまったく変わらないんです。
ただ、実際は普通米は精米した時に、まだ表面にヌカが残っています。
このヌカのことを「肌ヌカ」と言います。
これを落とすために、普通米は炊飯する前に水で米を洗う必要があります。
一方、無洗米は精米の過程で肌ヌカを取り除いています。
肌ヌカが付いていないので、ご飯を炊く前に洗うことなく、そのまま炊飯器に入れれば大丈夫です。
無洗米と普通米では栄養分はどう違う?
次に、無洗米と普通米の栄養分の違いを見てみましょう。
極端な違いはないのですが、無洗米の方が少しだけ栄養分が多くなっています。。
下の表は、ある大学の研究で、同じ玄米を精米して普通米と無洗米の栄養成分を比べたものです。
(米飯100gの場合)
(スマホでご覧の方は、横にスクロールできます)
栄養成分 | 無洗米 | 普通米 |
---|---|---|
タンパク質 | 5.3g | 5.3g |
カルシウム | 1.49mgg | 1.38mg |
ビタミンB1 | 0.041mg | 0.038mg |
ビタミンB2 | 0.031mg | 0.028mg |
ナイアシン | 0.02mg | 0.154mg |
(参考資料:千葉県立保健医療大学健康科学部栄養学科の研究結果)
無洗米は洗わないので水溶性ビタミンが多く残る
上の表にもあるように、無洗米は普通米と比べて、特にビタミンB1やビタミンB2が多いことがわかります。
これらは「水溶性ビタミン」と呼ばれるもので、水に溶け出す性質があります。
- 普通米・・・米を洗う過程で水溶性ビタミンが流れ出てしまう
- 無洗米・・・洗米が不要なので水溶性ビタミンが多く残る
無洗米は手間がかからずに栄養分も多いんだね
無洗米と普通米の味はどう違う?
無洗米は洗わないので、水溶性ビタミンの流出が少ないだけでなく、ゴシゴシ米をこすらないので米が傷まずに炊くことができます。
その結果、普通米と比較すると無洗米の方がうまみ成分が多く残っているのです。
中には「無洗米はまずいの?」と不安に思う方がいるかも知れませんが、決してそんなことはありません。
むしろ、無洗米は栄養分やうまみ成分が残っているので、おいしくいただけます。
なお、米の持つ味や甘み、粘りなどは米の銘柄や炊き方、炊飯器の性能などによっても異なってきます。
お好みの銘柄を探したり、炊き方を工夫したりして、自分に合う米を見つけるといいですね。
無洗米と普通米の炊き方はどう違う?
無洗米も普通米も一般的な炊飯器で炊けます。
ただし、米の洗い方や水の量に若干の違いがあります。
無洗米は洗わないが普通米は洗って炊く
無洗米はその名の通り、洗わずに炊きます。
炊飯器に乾いた米と水を入れて普通に焚き上げます。
しかし、普通米は水で洗ってからスイッチを入れます。
その理由は、上でもご説明したように、普通米の表面には「肌ヌカ」が付いているからです。
これを落とすために、何度か水を入れ替えて洗う必要があります。
ただ、近年は精米技術が向上しているので、肌ヌカ自体の量が多くありません。
あまり強くゴシゴシと研ぐと米が割れたり、欠けたりしてしまいます。
また、強く洗うことで米の栄養分が落ちる原因にもなります。
軽く2~3回水を替えて、そっと洗えばOKです。
[char no="2" char="米2"]無洗米は洗わなくていいから楽ちんだね[/char]
無洗米と普通米では水の量が違う!
無洗米を炊く時は、普通米よりも5%~15%ほど水を多くすると良いと言われています。
その理由は、無洗米は米を洗わない(研がない)からです。
普通米は洗米の段階で肌ヌカを洗い落とします。
そのため、カップで測った時よりも米の実質の量は少し減っているのです。
ところが無洗米は肌ヌカが付いていないので、カップで測ったそのままの量を炊飯器に入れることになります。
仮に同じ3カップの米を炊く場合でも、普通米は肌ヌカを洗い落とした分、米の量が少なくなっています。
無洗米を普通米と同じ水の量で炊くと、若干硬く炊き上がることになるのです。
そこで無洗米を炊く時は、普通米の時よりも少しだけ水を多くしましょう。
無洗米に最適な水の量
無洗米の水の量の目安としては、米1カップにつき大さじ1杯程度の水を足すといいですね。
また、吸水を促すために水を入れてから1~2時間置いて、炊飯のスイッチを入れるのがおすすめです。
炊飯器によっては、無洗米モードがついているものがあります。
その場合は、一度炊飯器の取扱説明書を確認してみてくださいね。
無洗米と普通米を混ぜて炊いても問題なし
無洗米と普通米を混ぜて、一度に同じ炊飯器で炊いても問題ありません。
ただ、普通米には表面に肌ヌカが付いているので、普通米の方は洗っておきましょう。
無洗米と普通米が混ざってしまった時は、無洗米も一緒に洗って構いません
その場合も、あまり強くゴシゴシと研がなくても大丈夫です。
2~3回水を替えて、やさしく洗ってから炊飯器に入れましょう。
[char no="2" char="米2"]普通米が残っていたら、無洗米と混ぜて炊いてもいいんだね[/char]
無洗米と普通米では炊飯器は違うの?
無洗米は普通の炊飯器で、普通米と同じように炊いて大丈夫です。
わが家でも普通米と同じスイッチを押して炊いています。
急ぐ時は「白米急速」で炊くこともあります。
ただ、普通米よりも水の量を増やすか、または米の量を若干減らすといいでしょう。
これはわが家で使っている米の計量カップですが、このように同じカップでも、普通米と無洗米では米の量が違っています。
無洗米の方が米の量が少ないんですね。
この場合、炊飯器の水の量は普通米と同じメモリで大丈夫です。
無洗米が計れる計量カップがあると便利ですよ。
無洗米モードがある炊飯器を使ってもOK!
炊飯器によっては「無洗米モード」がついている場合があるので、それで炊いてもいいですね。
「無洗米モード」は低温でゆっくり焚き上げるものです。
無洗米は洗米をしない分、普通米よりも米に含まれる水分が少なくなります。
そのために、「無洗米モード」では給水を促す目的で時間をかけているのです。
普通の炊飯器でも無洗米は十分に炊けますが、不安な方は「無洗米モード」が付いた炊飯器を使ってみてもいいですね。
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無洗米と普通米はどっちが安い【値段の違い】
無洗米と普通米では、値段の違いはほとんどありません。
例えばこの「あきたこまち」は、楽天市場の同じショップで販売していますが、無洗米・普通米のどちらも同じ5kgで2,400円(送料無料)になっています。
こちらは同じ店の普通米で、5㎏入り2,400円(送料無料)です。
無洗米は普通米同様に、多くの銘柄があります。
▼産地もさまざまなので、いろいろ試してみて、お好みの米を見つけるといいですね。▼
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無洗米と普通米なら無洗米がお得でおすすめ!
さて、そろそろ結論です!
無洗米と普通米のどっちがいいか?
結論は、値段は同じでメリットが多い無洗米がおすすめ!
ということになります。
その理由はざっと書き出しただけでも、次のようにたくさんあります。
無洗米をおすすめする理由
- 米を洗わなくていい=水と時間が節約できる
- 寒い時期に水を使わなくていいので楽
- 手荒れが防げる
- マニキュアやネイルをしていても爪が傷まない
- 水溶性ビタミンはたくさん残る
- 栄養価も味も普通米と変わらない
このように水や時間が節約できて、手荒れも防いで、栄養も味も普通米と変わらないなら、断然無洗米の方がお得ですね!
[char no="2" char="米2"]無洗米はメリットがいっぱいだね[/char]
無洗米はどの品種がおすすめ?
無洗米も普通米も、多くの品種があり、どれがいいか迷ってしまいますね
例えば一般財団法人 日本穀物検定協会が実施している「米の食味ランキング」で最高位の「特A」の評価を受けている銘柄を選ぶのもひとつの方法ですよ。
特Aランクのお米には、次のものがあります。
- こしひかり
- ななつぼし
- ゆめぴりか
- 雪若丸
- ひとめぼれ
- つや姫
- にこまる
[char no="2" char="米2"]どれも有名なお米ばかりだね![/char]
まとめ
無洗米は普通米と同じ玄米を精米しますが、その過程で「無洗米加工」を行います。
その結果、米の表面に付いている「肌ヌカ」が取り除かれます。
そのために、水洗いをしなくてもそのまま炊飯器で炊けるのです。
洗米の手間や水が節約できるほか、栄養分を流さないので普通米よりも栄養価はやや高くなっています。
炊き方は普通の炊飯器でも大丈夫です。
無洗米モードがあればそれを使い、ない場合は水の量を少しだけ多くして炊いてみましょう。
無洗米には多くの品種があるので、いろいろ試してお気に入りを見つけるといいですね。