ふきの佃煮(つくだに)とよく煮た食べ物に「きゃらぶき」があります。
どちらも材料に「ふき」を使いますが、きゃらぶきとふきの佃煮はどう違うのでしょうか?
この記事では、両者の違いを「材料」「調味料」「作り方」と「保存方法」で違いを探ってみました。
この記事でわかること
- きゃらぶきもふきの佃煮も、山菜の「ふき」を使っている
- きゃらぶきは以前はしょうゆと少量のみりんで味付けをしていたが、近年は佃煮と同じようにみりんや砂糖、調味料などを使って煮ている
- そのため、きゃらぶきとふきの佃煮の違いはほとんどない
- 下処理をしたふきは日持ちしないので早めに煮ること
- 自家製のきゃらぶきや佃煮の保存期間は2週間程度
- 市販のものは長期保存が可能
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きゃらぶきとふきの佃煮の材料は違うの?
結論から言うと、きゃらぶきもふきの佃煮も同じ「ふき」という植物を使います。
ふきは蕗という漢字を書きます。
早春に山で芽を出す「フキノトウ」はふきの花芽で、そこから茎が伸びたものが蕗(ふき)になります。
フキノトウもふきも食べられる山菜です。
こちらが蕗(ふき)ですね。
きゃらぶきもふきの佃煮も、山菜のふきを使います。
きゃらぶきとふきの佃煮の調味料と作り方の違い
きゃらぶきは「伽羅煮(きゃらに)」という調理方法で作ります。
伽羅(きゃら)とは、東南アジアで採れる香木の一種で、濃い茶色をしています。
その伽羅のように濃い色になるまで醤油などを使って煮たものを「伽羅煮(きゃらに)」と呼びます。
一方、佃煮はしょうゆやみりん、砂糖などを使って甘辛く煮詰めたものを指します。
以前はきゃら煮はしょうゆに少しみりんを加えた味付けでしたが、最近は佃煮と同じように砂糖やだしを使って味付けをすることが多くなっています。
作り方もほぼ同じです。
そのため、現在ではきゃらぶきもふきの佃煮も、ほぼ同じようなものという位置づけになっています。
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市販のきゃらぶきとふきの佃煮の違い
では、市販のきゃらぶきとふきの佃煮では、どんな違いがあるのでしょうか?
楽天市場で販売されている商品の原材料を比較してみましょう。
原材料 | |
市販のきゃらぶき | ふき(国産)、醤油、還元水飴、砂糖、発酵調味料、食塩、酸味料、調味料(アミノ酸等)、増粘多糖類、保存料(ソルビン酸K)、甘味料(甘草)、酸化防止剤(ビタミンE)、香料、(原材料の一部に大豆・小麦を含む) |
市販のふきの佃煮 | 山ふき(国産)、醤油、砂糖、味醂、発酵調味料、かつお節エキス、調味料(アミノ酸等)、甘味料(甘草)、増粘剤(加工でん粉) |
このように本来はしょうゆと少量のみりんで味付けをしていたきゃらぶきですが、現在ではしょうゆの他に水飴や砂糖、調味料、甘味料などを使っていることがわかります。
ふきの佃煮も同じような材料を使って作っていますね。
ちなみに今回参考にした商品はこちらです。
きゃらぶき
(画像引用元:楽天市場)
楽天市場できゃらぶきを見てみる>>【きゃらぶき】秘伝の煮汁で甘辛さが絶妙!
ふきの佃煮
(画像引用元:楽天市場)
楽天市場でふきの佃煮を見てみる>>山ふきの佃煮 ご飯のお供に
きゃらぶきとふきの佃煮の保存方法の違い
上でも書いたように、きゃらぶきも佃煮もしょうゆを使って煮込んでいます。
そのため、ある程度の期間保存が可能です。
材料のふきは保存が利かない
しかし、材料のふきはあまり日持ちしません。
材料のふきは、下処理が必要です。
- ふきを洗う
- まな板の上にふきを並べて塩をかけて板ずりをする
- ふきをお湯でゆでる
- ゆであがったふきの皮を取る
このような工程をかけて下処理をしてから、佃煮やきゃら煮にしていきます。
醤油を入れて煮込んだら日持ちしますが、下処理だけの段階では日持ちがしません。
1~2日程度しか保たないので、早めに調理するのがポイントです。
自家製の佃煮の保存期間
自家製のきゃらぶきや佃煮は保存料が入っていないので、保存期間は冷蔵庫で2週間くらいです。
市販の佃煮の保存期間
一方、市販の製品の場合は保存料を使っていたり、真空パックにしていたりするので長期保存が可能です。
保存期間(賞味期間)は商品に記載されているので、そちらで確認してくださいね。
まとめ
この記事では、きゃらぶきとふきの佃煮の違いについてご説明しました。
- きゃらぶきもふきの佃煮も、山菜の「ふき」を使っている
- きゃらぶきは以前はしょうゆと少量のみりんで味付けをしていたが、近年は佃煮と同じようにみりんや砂糖、調味料などを使って煮ている
- そのため、きゃらぶきとふきの佃煮の違いはほとんどない
- 下処理をしたふきは日持ちしないので早めに煮ること
- 自家製のきゃらぶきや佃煮の保存期間は2週間程度
- 市販のものは長期保存が可能
どちらもご飯によく合うので、お弁当やおにぎりに入れるとおいしくいただけます。
一定期間の保存が可能なので、冷蔵庫に入れておくといいですね。
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