ラーケーションの日はラーニング(Learning)とバケーション(Vacations)を組み合わせた造語で、2023年2学期から愛知県内の公立小中高校(名古屋市は除く)で実施されることになりました。
ラーケーションの日を設けたのは愛知県が全国初で、平日に家族などと学びや体験をする日として事前に届け出をすれば欠席扱いにはならないとしています。
年間で3日(2023年度は2日間)が対象です。
ラーケーションの日は学びや体験ができるものならば、家庭内で何かをしてもいいし、旅行などに出かけても構いません。
ラーケーションの日について詳しい内容をご紹介します。
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ラーケーションの日はいつから?
ラーケーションとはラーニング(Learning)とバケーション(Vacations)を組み合わせた言葉で、2023年度から名古屋市を除く愛知県内の公立小中高校と特別支学校を対象に実施されます。
(画像引用元:愛知県公式ホームページ)
実施は2023年の2学期からで、初年度である2023年度は年間2日まで取得が可能になっています。
(制度のスタートは10月1日以降という自治体もあります)
ラーケーションの日は、学校の休日(土日祝)や夏休み・冬休みなど以外の平日で、事前に申し出をすれば年間3日間までは休んでも欠席扱いにならないというものです。
ラーケーションの日の対象
ラーケーションの日の対象となるのは、愛知県内(名古屋市を除く)の全公立の小中高校と特別支援学校です。
ラーケーションの日は東京や大阪にはない?
2023年度に関しては、ラーケーションの日を設けているのは愛知県(名古屋市を除く)だけです。
愛知県以外では、東京都や大阪府をはじめとする全国のどの都道府県でも実施されていません。
しかし、今後は導入を検討するところが増えるかも知れませんね。
ラーケーションの日は私立校にはない!?
愛知県のラーケーションの日は、公立学校だけが対象です。
そのため、私立の小中高校では実施されていません。
もし兄弟の中で、兄が私立学校、弟が公立学校に通っている場合、弟はラーケーションの日として休めますが、兄にはラーケーションの日はありません。
そのため、ラーケーションの日を利用して家族で旅行などを計画する場合、兄弟のうち私立学校に通う子が学校を休むと欠席扱いになってしまいます。
ラーケーションの日には何をやってもいいの?
ラーケーションの日は、「校外」で学びや体験をすることとなっています。
家族と一緒にどんな体験や学びをするのかを事前に話し合って、届け出を出して休むことになります。
愛知県では、
「何について学ぶのか」を事前に親と子どもで話し合うことが大切。それがラーケーションの始まり」
としています。
(画像引用元:愛知県公式ホームページ)
このようにいつ、どこでどんなことを学ぶのかを事前に提出します。
もちろんどこかに出かけなければいけないとか、絶対旅行に行かなければいけないということはなく、家庭内で親子で料理をしたり、畑で野菜を作ったり・・・ということでも構いません。
ただし、無計画に1日を休んで過ごすということではなく、何かしらの学びにつながるような計画を立てることが大切です。
愛知県内では多くの施設が「ラーケーションの日」のためのプランを設けています。
せっかく平日にゆっくり行けるのですから、有意義な時間になるように考えてみてはいかがでしょうか。
ラーケーションの日にディズニーに行ってもいい?
「ラーケーションの日にディズニーに行ってはいけない」というルールはありません。
ディズニーに限らず、基本的にどこで何をしても自由です。
ただし、上でも書いたように、ラーケーションの日は単なる「休み」ではなく、学校以外の場所(家庭を含む)で体験や学びをするのが目的です。
しかも、事前に何をして過ごすのかを学校に提出しなければいけません。
愛知県のホームページ、ラーケーションの日のQ&Aでも、次のように書かれています。
(画像引用元:愛知県公式ホームページ)
行き先は水族館や動物園、キャンプなどでもいいのですが、そこでどんな学びをするかを考えて事前に申請しなければいけません。
ディズニーに行く場合も、何を学ぶのかを家族で話し合って学校に提出することになります。
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ラーケーションの日で休むには事前申請が必要!
ラーケーションの日として学校を休みには、事前に届け出が必要です。
急に保護者が「明日、仕事休めるからラーケーションの日でどこかに行こう!」という場合、前日なら申請が可能だそうですが、しっかり計画を立てて休んでくださいと言われる可能性があります。
また、学校給食は指定の日数(ラーケーションの日で休む3日前とか5日前など)までに申請すれば止められます。日数は学校に問い合わせしてくださいね。
ラーケーションの日で休んだ分の学習はどうなる?
平日に休むわけですから、ラーケーションの日で休んだ日も学校では授業が行われています。
その分の学習は自分で自習して学ぶことになります。
ラーケーションの日で休んだからと言って補習があるわけではないので、注意が必要ですね。
ラーケーションの日は取りやすい?愛知県民の声
ラーケーションの日を設けた背景には、愛知県内の子どもを持つ保護者の約2人に1人は土曜日も出勤、3人に1人は日曜日に出勤しているということで親子で休みが合わないという事情があります。
土日に働く親は平日が休みになるケースが多いのですが、子どもは学校に行っています。そのため、親子で過ごせる時間が少ないため、「ラーケーションの日」を作って親子で楽しんでもらおうという趣旨で実施されます。
ただ、実際は保護者の中にも戸惑う声が多いようです。
ラーケーションのお便り貰って来たけど、申請不可な日がちょいちょいあるし、何をするのか報告書を学校に出さんといけんし…もっと気軽に休める制度かと思ってたわ…
— ヤマ (@yacco1) September 15, 2023
ラーケーションの日に何をするか、事前申請しなければいけない・・・というのは、ちょっと面倒なようですね。
ラーケーションとは別!愛知県民の日学校ホリデー
愛知県にはラーケーションの日とは別に「県民の日学校ホリデー」が設けられています。
これは11月27日の「あいち県民の日」に合わせて県内の公立学校が11月21日から27日までの平日の1日を「休日」にするというものです。
ただし、これも名古屋市は実施しないということになりました。
愛知県民の中にも、「そう学校の休みを増やしても、親は会社を休めない。有給休暇が少ないので、仕事を休むと欠勤扱いになって困る」という意見もありました。
県民の日学校ホリデー!小中高の子がいる親達が皆休んだら、愛知の社会は回るのかな?とりあえず私は休めない。休むなら欠勤扱いになる。
子供にとってはラーケーションはいいが、大人社会は規則に対応できていないからそこからだよ??
— matu@ガジェットブロガー (@matu1983zz) September 11, 2023
ラーケーションの日を実施するなら、勤務先の理解が必要ということですね。
まとめ
「ラーケーションの日」についてまとめると、次のようになります。
- ラーニング(Learning)とバケーション(Vacations)を組み合わせた造語
- 2023年2学期から愛知県内(名古屋市は除く)の公立小中高校を対象に実施
- 学びや体験ができるもの(旅行やキャンプ、農業体験など)を家族で行う
- 年間3日間まで(2023年度は2日間)は休んでも欠席扱いにならない
- 休んだ日の授業は補習はないので自習する
- ラーケーションの日を取得するには事前に申請が必要
平日に家族で過ごせて、欠席扱いにならないのはいいことだと思います。
ただ、希望する日に保護者が休めるのかどうか、勤務先の理解を得る必要がありますね。
ラーケーションの日は2023年2学期からスタートで、今後保護者や児童・生徒の反響などを見ながら実施内容が変わる可能性があります。
また、全国的に広がるのかどうか様子を見ていきたいですね。
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