生命保険と医療保険はどう違うの?メリットとデメリットを詳しく解説!

生命保険はとかく専門用語がたくさん出てきて、わかりにくいですよね。

最近は「医療保険」という言葉をよく目にしますが、「生命保険」と同じではないのでしょうか?

生命保険と医療保険の違い、それぞれのメリット・デメリットについて、そして両方入るべきかどうかについて説明します。

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生命保険と医療保険の違い

まず、ざっくりと生命保険と医療保険の違いを見てみましょう。

生命保険 医療保険
目的 死亡した時、遺族のため 病気やケガをした時のため
保険料 高い 安い

また当然ですが、どちらも掛け捨てなので元気で過ごしていると保険料を払ってはいるが、何の見返りもないということになります。

ただ、死亡や大きな手術、入院などをしたら払った保険料以上に恩恵を受けられるという特徴があります。

では、生命保険と医療保険、それぞれの特徴やメリット・デメリットを詳しく解説していきます。

生命保険の特徴 メリットとデメリット

生命保険と医療保険の違いを理解するために、まずそれぞれの特徴を見てみましょう。

生命保険は「死亡した時に遺族がお金(死亡保険金)を受け取る」保険です。

なので被保険者は自分自身がお金を受け取ることはありません。

生命保険=死亡保険なのです。

「生命保険」という名前なのに「死亡保険」って、ちょっとややこしいですけれど、生きている間にお金が受け取れる「生存保険」ではないということです。

ちなみに生存保険とは学資保険や年金保険などのことを言います。

一方、終身保険や定期保険などは「死亡保険」と言います。

そして、養老保険のように保険期間中に死亡したら死亡保険金が受け取れて、満期まで生存したら満期保険金が受け取れる保険のことを「生死混合保険」と言います。

ここでは生命保険は「死亡保険」として考えていきます。

生命保険のメリット

死亡したら支払った保険料以上に多額の死亡保険金が受け取れます。

例えば1000万円の生命保険に加入した場合、保険に加入して1年後に死亡しても遺族(受取人)は1000万円を受け取れます。

しかし、1000万円を貯金で貯めようと思うと何年もかかります。

生命保険は加入後(責任開始後)ならいつ死亡しても、契約した保険金が受け取れるのが大きなメリットです。

生命保険のデメリット

死亡した時には多額の保険金が受け取れますが、死亡せずに生きていたら何も受け取ることができません。

終身保険ならば人はいつかは死亡するので遺族が受け取れますが、定期保険は加入している間に死亡するとは限りません。

そのため、払った保険料が手元に残ることがないのが特徴であり、デメリットだと言えるでしょう。

もし毎月の保険料が1万円で20年間、死亡保障1000万円の生命保険に加入すると、支払う保険料は240万円になります。

その間に死亡したら1000万円の死亡保障が受け取れますが、生存していたら240万円は戻ってきません。

それが「保障を買う」ということなので、仕方がありませんね。

生命保険は「相互扶助」の精神で成り立っています

誰かが払った保険料は他の誰かの死亡保険金に使われています。

医療保険の特徴 メリットとデメリット

医療保険は入院や手術をした時に給付金が受け取れる保険です。

保険商品によって違いますが、多くは死亡保障がついていません。

医療保険の内容は保険会社や保険商品によってさまざまで、各保険会社がメリットのある商品を販売しています。

基本は

  • 入院給付金
  • 手術給付金(入院給付の10倍や20倍など決まった額が出ます)

になります。

手術給付金は入院給付金とセットになっています。

さらにこれに

  • がん一時金特約
  • 先進医療特約
  • 三大疾病入院特約
  • 女性入院特約

などをオプションで付けられるものもあります。

医療保険のメリット

医療保険は死亡保障がついていないために保険料が安いのが大きな特徴です。

(例)
30歳男性 入院給付日額 5000円 保障期間 終身 :保険料 1580円/月

最近の入院給付は入院1日目から出るので、短期間の入院でもお金が受け取れるのがメリットです。

また、終身払いにすると入院保障が一生続くのもメリットです。

平均寿命が延びていますが、元気で天寿を全うされる方は少ないのが現実で、多くの方は何らかの理由で入院を経験します。

そういった時に医療保険に加入していると、病院に支払う医療費の負担が軽くなります。

医療保険のデメリット

これだけでは死亡保障がありません。

独身で養う家族がいない場合はそれでも問題はないかも知れませんが、家族がいて生活を支えている場合は死亡保障が必要になります。

大手生命保険会社では死亡保障に入院給付を特約としてセットした保険商品を販売しています。

一方、ネット系の保険会社では医療保険と別に生命保険(定期保険)を組み合わせて加入するようになっています。

いずれにしても別途、死亡保障に入る必要があります。

また、医療保険の入院給付には入院日数の上限が設けられています。
例えば
・1回の入院は上限が60日
・数回の入院の場合は合計180日が限度

などと決められています。

そのため一生涯保障があるとは言っても、この上限を超えるとそれ以上入院しても入院給付金が受け取れません。
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生命保険と医療保険 両方入るべき?

一般家庭のサラリーマンで家計を支えている人は、生命保険と医療保険の両方に加入すべきでしょうか?

サラリーマンの場合は、会社で健康保険に加入しています。

もし入院した場合、一定の期間は健康保険から傷病手当が出ますので給料は少し下がりますが収入がゼロになることはありません。

また、医療費が高額になる場合は、「限度額適用認定証」を病院に提出することで1ヶ月に支払う医療費は8万7430円程度に抑えられます。

一方、死亡に関しては健康保険から葬儀代が5万円出ますし、妻は遺族年金が受け取れます。

そのため、夫が入院した場合、収入がゼロになるとか、医療費の3割負担全額を支払わなければならないということはありません。

また、死亡後の援助も意外と手厚くなっています。

ただ、それだけですべてがまかなえるというわけではないので、やはり保険には入っておく方が安心です。

医療保険なら入院日額5000円程度のものを、死亡保障も1000万円~2000万円などある程度は加入しておくといいですね。

保険は個々の状況によって異なりますので、詳しいことは保険相談などを受けてみられるといいですよ。

まとめ

生命保険と医療保険はよく似ているように思いますが、

  • 生命保険=死亡した時に保険金が出るもの
  • 医療保険=病気やケガになって入院した時に出るもの

という違いがあります。

それぞれにメリット・デメリットがあり、人によって必要な加入額が違ってきます。

詳しいことは保険相談などを受けてみてくださいね。

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